令和6年第3回葛飾区議会定例会本会議終了
10月10日、令和6年第3回葛飾区議会定例会が終了しました。
9月11日から30日間の会期で行われた第3回定例会が本日終了しました。
我が自民党会派からは、各委員会の委員長報告、また大森ゆきこ議員から、
4つの分科会の意見をまとめた討論が行われました。
また、議会運営委員の交代があり、大森ゆきこ議員から齊藤大介議員に変更されました。
※全文を下に掲載します。
「私は、自由民主党議員団を代表いたしまして、ただいま上程されております報告第1号、
令和5年度葛飾区一般会計歳入歳出決算ほか5件、特別会計決算につきまして、いずれもこれを認定することに賛成の立場から討論を行います。
さて、令和5年度以降の日本経済は、33年ぶりとなる春季労使交渉における高い賃率、100兆円を超える企業の設備投資など、前むきな動きが随所にみられます。
一方で、名目賃金が物価上昇に追い付かずの過半を占める個人消費が力強さを欠く状態が続いており、名目賃金・所得の上昇が物価上昇を経済状況を作り出すことができるか、持続的な賃上げと活発な投資がけん引する民需主導の成長型経済に移行できるか、その分岐点にあります。
こうした経済状況の中、本区は、SDGsが目指す経済・社会・環境の持続的発展に向けて、区民・事業者・地域団体等との連携・協働を進め、誰もが暮らしやすいまちづくりの実現のために着実に事業を推進してきたことを評価いたします。
それでは、決算の認定にあたっての意見につきまして具体的に申し上げます。
議会費の行政視察等旅費は昨今の物価高騰に鑑み、宿泊料の見直しを望みます。
総務費では、リリオ亀有のミッカは利用者の動向を注視し、適正な調査に基づき今後の方向性を検討すべきです。夏場は庁舎のエアコンの始動を早めるなど、区民が利用し易い区有施設の環境づくりを求めます。区の協働推進は、担当課の役割をより明確化し積極的に地域課題への取組を要望します。
災害時の避難行動要支援者については、対象者の情報の把握、避難所までの安全な移動の確保、受援体制などの整備強化を望みます。区広報はSNS、またマスコミや外部メディアを使い更なる発信力向上を望みます。スタジアム構想は外部委員を招き公平性を確保した会議を重ね、計画的に進めることを要望します。
産業経済費では区内企業の人手不足の課題解決や、中小企業の技術力を活かしたビジネスチャンスの創出など区の実態に即した支援を望みます。商店街イベント等の助成は、事前に助成金を受け取り、イベントに備えられる体制を求めます。
福祉費の家族介護者支援事業経費は、介護をする家族の負担軽減につながるように広く周知を望みます。巡回入浴サービス委託は、利用回数の拡大を求めます。
障害者就労支援事業では自分に合った就労ができ、定着率の向上を目指すよう求めます。高齢者援護事業は、区内26ヶ所ある施設を有効活用するよう望みます。
介護保険円滑推進事業では、相談時間を十分確保した対応を望みます。シニア活動支援センターについては、若年層も利用できるようにし、施設の集約・再編を求めます。
高等学校卒業程度認定試験合格支援講座受講費助成は、無料塾を利用して合格を目指す人たちに対する助成内容の拡充を求めます。産後ケア事業経費においては、事業者への委託費を見直し、質の確保・向上を望みます。
衛生費の受動喫煙対策推進事業経費においては、喫煙者がマナーを順守し非喫煙者と理解しあえるように普及啓発の推進を望みます。疫学調査等支援システム運用経費は、学校などで流行する感染症などに基準を定め、有効なシステム活用を求めます。
清掃費のリサイクル推進事業経費は、今後、集団回収団体数の減少が予想されるため、業者、区、団体が一体となった担い手の育成を求めます。資源持ち去り防止対策回収委託費は、集積所回収、集団回収より前に資源が抜かれる事が問題であり、区の条例に適用させる方法や他の自治体と課題や情報を共有して共に解決する方法を検討すべきです。
都市整備費のバス交通充実事業経費は、新規バス事業の先行と併せてJR貨物とも協議を重ねて、これまでの新金線の旅客化と複線用地を活用した新たな南北交通の検討を要望します。
空家等対策経費は、担当職員の4名に加え活動支援の4団体の協力もいただきながら、空き家の苦情、相談に対応できる体制を求めます。道路・駅前広場清掃等管理経費は、近年の夏は大変暑く、土手の雑草が早く伸びることから、国と区が連携した除草を望みます。花を生かした景観整備事業経費は、業者が替わるタイミングで前業者の取り組みを伝え、質を確保した契約を求めます。
教育総務費では、水泳指導の運用方針を早急に示すよう求めます。スクールカウンセラーのニーズに応えた増員を求めます。
小学校、中学校費では、トイレ改修について工事方法を工夫してスピーディーに進めるべきです。
校外施設費では日光林間学園の雨天プログラム用の施設改修、並びに区民の利用者拡大に向けて Wi-Fi
やバーベキュー施設設置などのサービス向上を望みます。
社会教育費では、かつしかプラスや夏季一時学童の拡大、小1の壁問題の解決に向けた小学校児童の登校時刻前の受け入れが速やかに実施できるよう要望します。ジュニアリーダー指導員への報酬や子ども会育成会連合会への補助金を現状に合わせて増額することを求めます。
社会体育費では、バルサ・アカデミーのトレーラーハウスやグラウンドの安価な優先利用実態を是正すべく協定の見直しを早急に求めます。
用地特別会計ではスタジアム構想が目標をもって進むよう計画を立てて早めに展開することを望みます。他の特別会計は了とします。
以上のほか、我々自由民主党議員団の委員が、委員会や分科会の審査過程において、様々な意見や提案を述べておりますが、理事者におかれましては、それらを真摯に受けとめ、今後の区政運営に十分反映されますよう、要望いたします。
区民からの負託を受け、区政に対し責任を持つ我々自由民主党議員団も、区民の未来が希望にあるれ、誇りある葛飾区を創り上げるという姿勢を基本に、常に区民目線で区民満足度の向上が図られるよう求めてまいります。
区におきましても、社会経済状況の変化を捉えながら、区民が安全・安心・快適に暮らし続けられる豊かな地域社会の実現に向け、一層の力を尽くされることを求めまして、自由民主党議員団を代表しての討論を終わります。
ご清聴ありがとうございました。